2007年6月27日水曜日

「つながりが築く豊かな国民生活」国民生活白書

昨日の夕刊によれば、内閣府は26日、「つながりが築く豊かな国民生活」と題した2007年版の国民生活白書を公表したそうです。

「長時間労働やIT(情報技術)化などで、いずれの場でも人間関係が希薄化し、個人の精神的不安定、家庭でのしつけ不足、地域の防犯機能や企業の人材育成能力の低下など、経済・社会に深刻な影響を与えると警鐘を鳴らしている。」

「人のつながりの再構築が重要だと指摘し、そのために政府が<1>有給休暇の取得促進などによるワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の推進<2>地域活動などに関する情報提供<3>家族や地域のきずなを再生する国民運動の展開――などを行うべきだと提言している。」

とのこと。

今までだったら、それほど気に留めずに、『そうなのよ』とか、思うだけだったのだろうけど。最近調べ始めたシステム科学関係の話題などと妙に符合するので、意外というか、感心したというか。

やっぱり、政府の関係者の方も、そういう方面を勉強していらっしゃるのでしょうか。多数派なのかどうかは分からないけれど、サポートする学者さんとかに、そういう学会などにも目を配っておられる方が入っているのかもしれません。

「つながり」と言われると、ラズロー博士が中心の科学シンポジウム「惑星の新しい意識」の紹介ビデオで、どこかの講演者がホワイトボードに、つないで、つないで、つないで、つないで、という風に、線でつないでいたのを思い出します。今や、地球規模で人々がつながらなければ、地球は平和にならない。

国民生活白書が問題にしているのは国内だけの話だろうけれど、親ブログ『癌っの後だから普通の日常』の方で触れた『百万人のキャンドルナイト』などの「スローライフ」の潮流が目指しているのも、つながりの再構築でしょう。温暖化対策は国際的な要請だけれど、国際・国内問わず、必然的に人の生き方の再考が必要になります。

問題は、生活白書のこういう提言を、企業などの経済界がどれだけ真摯に受け止めてくれるか。
今時、残業ばかりさせるような会社は、時代遅れなんです。けど、日本の世の中、そういう認識になっていない。

つながり重視でスローに暮らした結果、収入は無くなりワーキングプアやニートになっちゃうかも、という怖れもあります。グローバル化で競争はますます厳しいし。

つながり重視でグローバルに貢献できる(お金が入る)生き方、を目指そう! (細部不明ですが)



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