先日、通勤のバスの窓際の席に座って、窓ガラスの外に打ち付けては落ちる雨粒を見ていたのです。昔から何度も何度も、雨の日にバスに乗るとよく見たことのある景色です。
昔、若かった頃には、落ちていく雨粒が心の中を慰めてくれるように思ったものでした。
でも、もうそんなセンチメンタルな事を感じない大人になってしまって、今度は、思ったんです。この雨粒は、重力が引っ張ってくれているから、落ちていくんだと。
雨粒だけでなく、地球上のものは全部、重力が引っ張ってくれているから、ばらばらにならずに地上につながっていることができます。そもそも、重力があるから宇宙の中で塵がまとまって地球ができたのでした。全てのものの上に、重力の恵みは降り注いでいます。
アイドルグループ嵐の歌の『途中下車』の歌詞に、「全ての街に日が昇る」というフレーズがあります。お日様の光は全ての街に降り注いでいる、ありがたく素晴らしい、という感慨が、この部分を聞くと沸いてきます。それを思い出しました。重力も、宇宙の中で全てのものに降り注いでいるのだ、と気がつきました。
重力があるということは、宇宙を作ったものによって全てのものが愛されている、という証なのかもしれません。そう思うと昔の自分が雨で慰められた時以上に、心が暖かくなるような気がしました。
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